












6月24日(月)に、本年度第1回目の社会人講演会が行われました。
講演にお越しいただいたのは、日本を代表する研究機関、国立研究開発法人理化学研究所の磯部忠昭様です。
理研こと理化学研究所は東武東上線沿線の和光市内にあるということで、身近なところで働く研究者の方の話に興味が高まります。
「科学者になるという事〜世界最先端の研究と未来〜」という演題で講演していただきました。
磯部様が研究を行っている仁科加速器科学研究センター。
2016年に元素名が命名された113番元素「ニホニウム」を発見したのが、この研究室です!
世界最強の加速器RIBF−SRC
2003年の実験開始以降、この加速器を使って日夜ビスマスに亜鉛をぶつけ続け、2004年に1個目の「113番元素(ニホニウム)」を合成。続く、2005年に2個目を合成。3個目の合成までが長く、2012年にようやく3個目を合成。
9年の間に亜鉛をぶつけ続けた回数は400兆回にも上ったとか。この実験の準備が開始された1984年から、2016年に「ニホニウム」と命名されるまでには、30年以上の歳月が流れています。この研究に携わった研究者の方々の強い情熱が伝わってきます。
専門的な話の合間には、クイズコーナーでちょっと一息という場面も。
正解者にのみプレゼントされる理研グッズをゲットすべく、生徒たちは元気に手を上げていました。
元素についての説明の際には、タピオカミルクティーのタピオカが例に上がり、これには理系の内容に苦戦していた生徒たちも食いついた様子。
講演もまとめに近づき、さいごに高校生へ向けてメッセージを送っていただきました。
前途洋々たる高校生たちへの期待のメッセージが、大変胸に響きました。
また、基礎研究の意義として、100年前には役に立たないと思われていた発見が、現代の科学技術を支えているということがある。現在は何の役にも立たないと思われている発見も、100年後には社会を支える科学技術にとって大事な発見になっているかもしれない。ということを説明してくださったのが大変印象的でした。
100年後に大きな価値を生みうる仕事を担う、それが「研究者になるという事」なのかもしれません。
基礎研究という仕事の魅力を、存分に語っていただきました。
講演会後には、希望者を募ってのディスカッションも行われました。理系の生徒のほか、研究職を志す生徒の参加も。研究職の魅力と同時に、その厳しさについても誠実に語ってくださいました。
厳しい現実を乗り越えてでも研究をしたい!という未来の熱い研究者が、ここから生まれるのでしょうか。10年後、20年後が楽しみです。
最後になりましたが、ご多忙にもかかわらず、細田学園の生徒のために時間を割いていただき、素晴らしい講演をしていただきました磯部様に心より御礼申し上げます。
【社会人講演会】
生徒ひとりひとりが持つ「夢」を具体的な「ゴール」に変えていく。
そのために細田学園では、すでに世界を舞台に各分野で活躍する20〜30代のトップリーダーと対話する社会人講演会を実施。授業だけでは学ぶことができない貴重な時間を体験し、自らの将来を高めるような「発見」を重ねていきます。
さらなる高みへー
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