2019年08月06日

日本の頭脳・理化学研究所を訪問しました。

今回の細田学園高校ブログは理化学研究所見学の様子をお届けします。

令和元年78()、和光市にある世界最先端の研究所「理化学研究所」を訪問しました。細田学園の中でも研究に興味を持つモチベーションの高い生徒たち,どのような見学会の内容だったのか,ご紹介します!


理化学研究所(以下,理研)のある和光市は,駅を降り立ったところからとても科学的な都市でした。街の至るところに元素記号が飾られており,2016年に理研により命名された113番目の新元素「ニホニウムNhnihonium)」は通りの名称になっていました。

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展示棟には,1917年創立から約100年間の研究成果がずらりと並んでいます。

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まずは担当の方から,理研の概要を説明して頂きました。あれも,これも,教科書に載っている現象が理研による発見だったことを知り,生徒たちも驚いていました。

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113番目の新元素「ニホニウムNh」発見の歴史的経緯についてのわかりやすい漫画を11冊ずつ頂きました。新元素発見は歴史的にみても大変貴重な機会だったので,ぜひ広く知ってもらいたいとのこと,若い世代にもアピールするために漫画化されたのだそうです(非売品)。

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続いて,仁科加速器科学研究センターの見学です。実際にRIBF(RI Beam Factory)棟に立ち入り,研究者の方から研究紹介をして頂いたり,ビームファクトリーの一角である「BigRIPS」を見学させて頂いたりしました。

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地下深くにあるビームファクトリー内部は,とても厚い金属の扉で覆われていました。見学日に加速器は動作していませんでしたが,実際に稼働している時には厳重に外部と遮断されているそうです。

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全てが大規模,見たこともないような装置に囲まれて生徒たちは圧倒されています。

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この巨大な金属はリングサイクロトロンの一角です。磁場を生成するための原理について,研究者の方が説明してくださいました。物理の授業で習ったあの原理がここで使われているのだ!…と上級生たちは実感を持ってくれたようです。

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こちらは見学コースに飾られていたレゴで作られた「核図表」,なかなかマニアックですが,難しい研究内容に親しみやすい工夫もなされていました。

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最後に理研入り口で記念写真を1枚。

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見学に参加した生徒の皆さん,いかがでしたか?


細田学園では,将来なりたい自分について考える機会を多く設けており,そのうちの一つが今回の理研訪問でした。研究に興味のある生徒が,実際に世界最先端の研究所を訪問することで,将来についてのモチベーションを高めることにつながったのではないかと思います。


細田学園では林進路指導部長をはじめとして,すべての教員が生徒ひとりひとりの未来をサポートしています。



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さらなる高みへ


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posted by siraumekun at 10:07| 理数系教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月24日

量子の世界のサイエンス最前線!
埼玉大学理学部特別授業

2019年7月17日(水)に、埼玉大学理学部から先生を招きし、特別授業が行われました!
今回のタイトルは「加速器によるミクロな物理の実験〜宇宙、新元素、社会への応用〜」です。
日常生活では体験できない量子の世界の最前線として、加速器を利用したサイエンスの話をうかがいました。

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元素「ニホニウム」をご存じでしょうか。
この元素は加速器を使った実験で、日本で初めて発見されました。
なんと先生は、その実験に参加された方なのです!

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元素を発見すると、元素の命名権を得ることができます。
日本で発見されたことから、日本語を使った名前にしようということで、
「ニホニウム」という名前になったそうです。
上の写真は、命名会議の記念写真で、貴重な1枚です。

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生徒たちは貴重なお話に興味津々です。

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その後原子核を人工的に作ることや、加速器を利用した医療への応用のお話がありました。

科学の最先端の技術に触れることで、生徒は科学への興味をより深めた様子でした。
目を輝かせた彼らの中から、将来研究者として活躍する生徒が現れるかもしれません。

貴重なお話、ありがとうございました。


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さらなる高みへー

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posted by siraumekun at 07:33| 理数系教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月22日

理科授業 科学と人間生活 ポスターセッション
次世代型教育で未来を切り開く

未来に向けた新しい教育を展開し続ける細田学園。
そんな本校においては、授業の中にも新しい取り組みを取り入れています。
今回は、先日行われた新しい取り組みの一部をご紹介したいと思います。

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今回は「パネルセッション」と呼ばれる授業を山中先生が行いました。

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1学期に習った物理の内容が日常生活ではどのように使われているのかを調べ学習を行い、
生徒一人一人がプレゼンを行いました。

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電子マネーの仕組みやカメラの仕組みなど、生徒自身が興味がある内容をとことん追求し、研究しました。

初めてプレゼンを行った生徒は最初は緊張していましたが、
回数を重ねるごとに、よりうまく相手に伝えることができるようになっていきました。

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今後も生徒にこのような機会を作り、人に伝える力を育んでいきたいと思います。

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さらなる高みへ ―
posted by siraumekun at 11:31| 理数系教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする